胃潰瘍の原因はストレス？
ピロリ菌感染？胃潰瘍について
胃潰瘍とは、胃粘膜が深くえぐれてしまう病気です。
最大の原因と言えるのが、ピロリ菌感染です。
ピロリ菌感染
胃潰瘍は70％以上がピロリ菌感染が原因と言われています。
痛み止め、ステロイドの
長期服用
痛み止め、ステロイドの長期服用の副作用として、胃粘膜に負担がかかり、胃潰瘍になってしまうことがあります。胃薬との併用により予防できます。
刺激物の摂り過ぎ・
食べ過ぎ
アルコールやコーヒーなどの摂り過ぎ、食べ過ぎは胃酸の分泌を増加させ、粘膜に負担をかけます。
ストレス
肉体的・精神的ストレスも、胃潰瘍の原因となることが少なくありません。
胃潰瘍の症状チェックしてみましょう
以下のような症状がある場合、お早めに当院にご相談ください。
- 胃やみぞおちの痛み（主に食後）
- 胸やけ
- ゲップが増えた
- 吐き気、嘔吐
- 胃もたれ
- 食欲不振
- 体重減少
- 黒い便が出た
- 吐血
- 貧血
胃潰瘍を放置すると
胃の壁に穴が！？
現在は、内視鏡検査の普及、薬の開発・改良、ピロリ菌検査の普及などにより、胃潰瘍で亡くなる方はごくわずかとなっています。
ただ、胃に穴があくほど放置してしまった場合には、命にかかわる病気となります。特に80歳以上の方が胃に穴があくほど胃潰瘍を放置してしまった場合、死亡率は45％にものぼります。
胃潰瘍の検査
症状や服用中の薬、既往歴などについて詳しくお伺いした上で、必要に応じて胃カメラ検査を行います。
内視鏡専門医による苦痛の少ない胃カメラ検査を行いますので、どうぞ安心してご相談ください。
胃カメラ検査
（胃内視鏡検査）
咽頭、食道、十二指腸を観察します。
また、胃粘膜の組織を使って、ピロリ菌検査も行います。
培養法
組織をすり潰し、培養・観察して感染を判定します。
鏡検法
組織を染色し、顕微鏡で観察して感染を判定します。
迅速ウレアーゼ試験
組織を特殊な試薬に浸け、感染を判定します。
胃潰瘍の治療
薬物療法
症状に応じて、胃酸の分泌を抑える薬、胃粘膜の修復を促す薬などを使用します。
内視鏡的治療
出血がある場合には、止血処置を行います。内視鏡検査の際に、発見次第対応します。
外科的治療
胃に穴があいている場合には、手術が必要になります。
ピロリ菌感染している場合は除菌治療を
ピロリ菌検査で陽性であった場合には、除菌治療を行います。原因を取り除く根本的な治療となるため、胃潰瘍の再発を防ぐためにも欠かせない治療です。
お薬を1日2回、7日連続して飲むだけのご負担の少ない治療です。