初期症状は
おならが臭くなる!?
大腸がんについて
結腸・直腸・肛門にできるがんを、大腸がんと言います。日本人の場合、S状結腸または直腸にできるがんが、大腸がん全体の約70%を占めています。
大腸がんの初期症状として、おならが臭くなることがあります。これは、腸内細菌叢が変化すること、がん細胞が影響していることなどが原因と考えられます。その他、おならの頻度が増える、腹痛を伴うおならが出るという時も注意が必要です。
大腸がんの症状チェック
してみましょう
- おならの変化(におい・頻度)
- 血便
- 便が細くなった
- 下痢、便秘
- 腹痛、腹部膨満感
- 体重減少
- 貧血
- 残便感
- 排便回数の増加
大腸がんは、症状に乏しいがんです。症状に気づいたら、お早めに当院にご相談ください。
大腸がんの原因
飲酒、喫煙、肥満、加工肉・赤身肉の摂り過ぎなどが主な原因と言われています。
また、家族性も指摘されています。大腸がんになったご家族がいる方、家族性大腸腺腫症やリンチ症候群の家系の方は、そうでない人よりも大腸がんのリスクが高くなります。
大腸がんの検査
症状、服用中の薬、既往歴・家族歴、生活習慣などをお伺いした上で、必要に応じて以下のような検査を行います。CT検査、MRI検査が必要になった場合には、提携する病院をご紹介します。
大腸カメラ検査
(大腸内視鏡検査)
直腸から盲腸まで、大腸全体の粘膜を観察します。
疑わしい組織が見つかった場合には、生検・病理検査を行います。
当院では、内視鏡専門医による苦痛の少ない大腸カメラ検査を行っておりますので、安心してご相談ください。
便潜血検査
便の中に血液が混じっているかどうかを調べる検査です。手軽に受けられますが、あくまでスクリーニング検査であり、診断はできません。
治療方針の決定のために
行われる検査
注腸検査
肛門からバリウムを注入した上でレントゲン検査を行います。
腸の狭窄、ポリープ・がんなど腫瘍の有無を調べることができます。
腹部超音波検査
腹部に超音波を当てて内側の臓器の状態を把握する検査です。
大腸がんの進行の程度、転移の有無を調べることができます。
腹部CT・MRI検査
大腸がんの転移の有無など、がんの総合的な診断に役立ちます。
大腸3D-CT検査
CTを用いて、大腸の3D画像を取得します。
何らかの理由で大腸カメラ検査ができない場合に代用されます。
PET検査
がん細胞が正常細胞より多くのエネルギーを消費することに着目した検査です。
投与した薬剤がどのように動くかを観察することで、がん細胞の状態を把握します。
腫瘍マーカー検査
血液、尿を使って腫瘍マーカーの値を調べます。
診断の補助、治療の評価、再発・転移の有無の判定などに役立ちます。
大腸がんの治療
早期大腸がんの場合には、内視鏡的治療の適応となることが多くなります。
進行がんの場合には、基本的に手術が行われます。転移がある場合には、化学療法が併用されます。